よくある質問と回答
-
Q.陽子線と重粒子線治療の違いや使い分けはどうしているのでしょうか?
A.陽子線は水素、重粒子線は炭素の原子核を用いた粒子線治療で、両者はとてもよく似た治療法です。適応や治療効果におおむね大きな差はないとされていますが、陽子線は副作用の予測が立てやすい、多様な角度から照射しやすい、病変の奥方向への無駄な線量を少なくできるなどのメリットがあります。一方、重粒子線には細胞を攻撃するパワーが強い、病変の横方向への無駄な線量を少なくできるなどのメリットがあります。当センターは重粒子線治療が可能な兵庫県立粒子線医療センターと毎朝テレビカンファレンスを行っており、陽子線と重粒子線治療のどちらにメリットが多そうか判断して互いに紹介する体制をとっています。
-
Q.治療費はどれくらいかかりますか?費用負担軽減のためには、どのような制度がありますか?
A.「陽子線治療技術料」と診察検査などの「一般診療」の合計金額となります。「陽子線治療技術料」は小児がん、頭頚部腫瘍、骨軟部腫瘍では237万5千円で保険診療、前立腺癌では160万円で保険診療、それ以外では288万3千で自己負担となります。「一般診療」は保険診療となります。費用負担軽減には高額療養制度、民間保険の先進医療特約、粒子線治療資金貸付制度があります。
→詳しくはこちら -
Q.どの部位の治療ができますか?
A.遠隔転移がないならばほとんどの部位の治療が可能です。当センターで適応としている疾患はこれらです。
-
Q.治療回数は何回ですか?
A.原則平日毎日(月から金曜日)で2-8週くらいが目安です。病気の種類や部位、体調などによって回数は変わります。
→詳しくはこちら -
Q.入院施設はあるのでしょうか?
A.小児については兵庫県立こども病院で入院の上治療になります。成人については近隣の施設に入院して、陽子線治療に通うことができます。
-
Q.小児がんに重点を置いた施設なので、小児がんだけを対象にしているのでしょうか?
A.成人も治療しています。当施設では小児用と成人用の治療室2室を装備していますので、成人にも対応できます。
-
Q.小児がんの治療は何歳まで保険適応になるのでしょうか?
A.20歳になるまでに発症した患者さんが保険での診療の対象になります。